半世紀以上にわたって私は極地から赤道周辺の山や森を歩いてきた。その経験から、アイヌの人たちが自然の中に組み込まれるように慎ましく暮らし、エゾオオカミが北の大地を徘徊していた時代の北海道は、地球上でもっとも美しい所であったに違いないと考えるようになった。開発から150年、まだ国立公園などに当時の面影が残されている。それを生態系と生物多様性の視点から丹念に拾い上げ、譜面に落とし込むように構成した。
記
水越武写真展「アイヌモシリーオオカミが徘徊した蝦夷地」
水越武
(敬称略)
2022年4月6日(水)~4月25日(月)
10:00~18:00(最終日は14:00まで)※ 毎週火曜休館
※当面の間、新型コロナウイルス感染防止などの観点より
営業時間を短縮とさせていただきます。
※写真展・イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。
予めご了承ください。
富士フイルムイメージングプラザ東京 ギャラリー
■水越 武(みずこし たけし)
1938 愛知県豊橋市に生まれる
1958 東京農業大学林学科中退。その後、田淵行男氏に師事し写真を始める。
1991 写真集『日本の原生林』で日本写真協会賞年度賞受賞
1994 写真集『HIMALAYA』及び『ボルネオ』(クォーク)で講談社出版文化賞受賞
1999 写真集『森林列島』で第18回土門拳賞受賞
2009 写真集『知床 残された原始』などで平成20年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞
2013 平成25年度北海道文化賞受賞
2020 北海道功労賞受賞
カラー、サイズ大小、約50点(予定)
「大雪山の固有種であり、北海道の高山蝶を代表する特別天然記念物のウスバキチョウ」
Ⓒ水越武
「針葉樹の原生林」
Ⓒ水越武